医療機器設計管理の重要性 2019.01.14 医薬品において、回収の原因のほとんどが製造所の問題である。一方で医療機器の場合、たとえ製造所で適切に製造したとしてもそもそも設計が間違っていては安全な医療機器にはならない。したがって医療機器の設計管理は非常に重要である。FDAは1980年代から医療機器の設計管理について厳密な管理を求めてき
リスクについて 2019.01.14 リスクとは2005年11月に発行されたICH Q9「品質リスクマネジメントに関するガイドライン」のイントロダクションに、「一般に、リスクとは危害の発生する確率とそれが顕在化した場合の重大性の組み合わせであると認識されている。」と記載されている。ここで、危害の発生する確率であって、欠陥の発生
ユーザビリティとは 2019.01.14 医療機器において、ユーザビリティに関する国際規格や規制要件が強化されている。FDAは、2016年2月3日に「Applying Human Factors and Usability Engineering to Medical Devices」と呼ばれるガイダンスを発行した。このガイダンスは、20
FTAとは? 2019.01.13 医薬品業界や医療機器業界では、リスクマネジメントにおいて各種のリスクマネジメント手法を持ちいる。リスクマネジメント手法は著名なものだけでも以下のようなものがある。欠陥モード影響解析(FMEA)欠陥モード影響致命度解析(FMECA)故障の木解析(FTA)ハザード分析
FMEAについて 2019.01.13 厚労省が平成24年4月1日から施行した「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」の「5.1 バリデーションの全体計画に関する文書の作成 」には「バリデーション計画書には、必要な場合には詳細なリスクアセスメントについても記載すること。」という要求事項が記載されている。しかしながらその「詳細なリス
FDA 510(k)申請審査の厳格化とS/Wの信頼性保証について 2019.01.13 最近、ME機器(Medical Engineering Device:医用電子機器)をFDAに510(k)申請したところ、ソフトウェアの信頼性について厳格な審査がなされ、FDAから問い合わせが行われるケースが増えてきた。これまで、510(k)申請においては、FDAほほとんど審査を行ってこな
医療機器に関する品質規則 2019.01.12 医療機器の品質保証の特徴単に製造と検査を管理するだけで医療機器の安全性を確保できるか?GMP的な決めたことの遵守と管理、不良品の発生防止だけでは機器の安全性を確保できるか?医薬品と医療機器の特性の差(医薬品は化学物質、医療機器は?)設計の重要性使用方法(ユーザー要素)等予期し得ない
日本国内で医療機器を製造・販売するためには(外国医療機器輸入販売を含む) 2019.01.04 2014年11月25日より、これまでの薬事法を一部改正した「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(薬機法)が施行された。これに伴い、医療機器の製造業が許可制から登録制へと緩和される一方、製造販売業はQMS省令の対象となるなど、大きな変更が実施された。薬機法のポイントはこ
リスクベースドアプローチとは 2019.01.04 リスクベースドアプローチとは「cGMPs for the 21st Century Initiative」(21世紀に向けたcGMPのイニシャティブ)の中で明らかにした、FDAの新しい医薬品業界監視の方針のことである。1997年、FDAの行政改革を目的としてFDC法を改正する「FDA近代化法」がア
FDA査察対応結果 2018.12.25 FDA査察を終えて筆者は、今月ある医療機器メーカのFDA査察に立ち会った。結果はNAI(No Action Indicated:指摘ゼロ)であった。つまりFDA Form 483は発行されなかった。良好な結果を得られた要因はもちろん緻密な準備周到であるが、それだけではない。当該医療