『CAPA』に関する誤解 2019.06.10 医療機器企業におけるFDA査察では、CAPA(是正処置・予防処置)に関して厳格に調査される。その理由は、事故・不具合・回収(改修)等の再発防止である。医療機器には何某かのリスクが伴う。もしリスクのある医療機器を製造販売してはならないとなると医療の進歩は望めなくなる。事故は起こさないに限る。しかしな
製薬企業ではなぜCAPAの導入が遅れているのか? 2019.03.03 製薬企業および医療機器企業において、CAPA(是正処置・予防処置)を導入することは至上命題である。医療機器業界においては、ISO-13485およびQMS省令などでCAPAが要求されており、程度の差こそあれども、どの企業もインプリメントは終えているはずだ。しかしである、製薬企業ではま
カイゼンとは 2019.01.04 「カイゼン」という日本語は世界でも通用する単語である。1970年代に日本車が米国を席巻した。その理由は日本車は米国車に比べて価格が安いが故障が少ない、にもかかわらず燃費も良いのである。これを脅威に感じた米国の3大モータースは、日本の品質管理について徹底的に研究をした。その結果、学んだのはトヨタ自動
FDA査察対応苦情管理手順書の作成方法 2018.11.05 ISO-13485とFDAの要求の違いFDAの苦情管理要求(820.198)では、顧客(サービスレポートを含む)から苦情を受けた際に、FDAに報告すべきかどうかを判定しなければならない。FDAの指摘の事例苦情の受付・審査・及び評価を正式に指名された部門によって行うための手順
FDA査察対応CAPA手順書の作成方法 2018.06.24 ISO-13485とFDAの要求の違いFDAのCAPA要求では、是正処置(Corrective Action)を実施した場合には、原則として予防処置(Preventive Action)を実施しなければならない。企業によっては、是正処置と予防処置を分離している場合があるが、FDAの査察官か
CAPAの誤解 2018.06.24 CAPAとは日本においてCAPAを誤解している企業が多い。FDAはCAPAの査察を強化している。CAPAとは、Corrective Action; Preventive Actionである。日本語では、是正処置、予防処置と呼ばれている。是正処置は「同じ場所で再度同じことが起
根本的原因の重要性とはCAPAの重要性 2017.02.08 CAPA(Corrective Action and Preventive Action:是正処置・予防処置)は、医療機器業界では規制要件や国際規格であるISO-13485において実施が要求されている。一方において、製薬業界においてはCAPA要求は、GMPには記載がない。(図参照)したがって、CA
根本的原因の重要性とは 2016.12.12 原因の究明と再発防止が最重要1985年(昭和60年)8月12日に日本航空123便 ボーイング747SR100型機 (JA8119) 羽田空港18:00発 伊丹空港行が、離陸12分後から32分間の迷走飛行の末、群馬県多野郡上野村の山中に墜落した。乗員・乗客あわせて524名中520名もの尊い命
予防処置はリスク管理であることについて 2016.08.01 製薬企業および医療機器企業において、CAPA(是正処置・予防処置)を導入することは至上命題である。医療機器業界においては、ISO-13485およびQMS省令などでCAPAが要求されており、程度の差こそあれども、どの企業もインプリメントは終えているはずだ。しかしである。製薬企業ではま
予防処置はリスク管理のことである 2015.01.26 筆者がコンサルテーションを実施する中で、是正処置は分かるが予防処置がよく分からないという声を耳にすることが多い。ISO-9001:2008においては、予防処置とは「起こり得る不適合またはその他の望ましくない起こり得る状況の原因を除去するための処置」と定義されていた。ここで、「起こり得る不適