タイプライターイクスキューズについて 2016.10.17 医療機器 先日、ベルギーの製薬企業を監査する機会があった。多くのプロセスは適切に管理されており、特に問題は無いように思えた。しかしながら、QCラボにおける試験成績書や試験報告書などを作成するために使用したExcelシートは、紙媒体に印刷後に削除しているとのことであった。その根拠として、GAMP5の付
予防処置はリスク管理であることについて 2016.08.01 CAPA関連情報 製薬企業および医療機器企業において、CAPA(是正処置・予防処置)を導入することは至上命題である。医療機器業界においては、ISO-13485およびQMS省令などでCAPAが要求されており、程度の差こそあれども、どの企業もインプリメントは終えているはずだ。しかしである。製薬企業ではま
Form FDA 483について 2016.07.25 医薬品 FDA査察が実施され、査察官から指摘事項がある場合は、査察の最後の講評時(クローズアウトミーティング)に、「Form FDA 483」を企業に対して発行する。連邦食品医薬品化粧品法 704(b)項に「査察官は指摘事項を文書で製造所に提示すること」と記載されているためである。Form FDA 483
ソフトウェアのカテゴリ分類について (本稿は106号からの続編です。) 2016.07.10 医薬品 昨今では、ソフトウェアを個別開発する事例は少ない。多くの場合、ユーザニーズに合った市販のパッケージソフトウェア(COTS: Commercial Off the Shelf)を購入し、構成設定やカスタマイズを行うことによって、ユーザ要求に適合させることになる。市販パッケージを導入する場合、一般にユ
FDA査察対応のコツ(続編) 2016.05.11 医薬品 今回は、元FDA査察官で現在はコンサルタントのRobert C. Fish氏の講演用紙の続編である。筆者はFDA査察対応を多く手掛けてきた。しかしながら、最近のFDA査察官は急激な増員と共にその質がかなり劣化していると感じる。まともな指摘を出せない査察官も多く存在する。過去には、査察ルームには国際
FDA査察対応と『15分ルール』 2015.12.25 医薬品 近年、FDA 査察の頻度が増加している。これは、民主党のオバマ政権 の政策であると思われる。 FDA 長官は大統領が任命するため、政権の方針によって、 FDA の方針も影響を受けることが多い。2004 年以降、FDA の査察はリスクベースに変更された。 したがって、リスクが高くない製品を米国に輸出
FDA査察の指摘事項(FDA Form 483)への回答期限について 2015.11.06 医薬品 FDA査察が実施された場合、指摘事項が何もない場合は良いが、指摘事項がある場合は、連邦食品医薬品化粧品法(FDC法)704(b)項「査察官は指摘事項を文書で製造所に提示すること」に基づいて、査察の最後の講評時に、FDA Form 483が発行される。FDAの長官は大統領が任命する。2009年にオバ
予防処置はリスク管理のことである 2015.01.26 FDA QSR(21 CFR Part 820)関連 筆者がコンサルテーションを実施する中で、是正処置は分かるが予防処置がよく分からないという声を耳にすることが多い。ISO-9001:2008においては、予防処置とは「起こり得る不適合またはその他の望ましくない起こり得る状況の原因を除去するための処置」と定義されていた。ここで、「起こり得る不適
医薬品・医療機器等の回収について (平成26年11月21日、薬食発1121 第10号) 2014.11.21 医療機器 医薬品・医療機器等の回収について (平成26年11月21日、薬食発1121 第10号)